なぜ「石鹸」を作るのか?
こんにちは。
シンプリーキッチン®︎まなみです。
「石鹸作ります!」とInstagramのストーリーズにのせたら、
びっくりスタンプがたくさん飛んできました。笑
びっくりするよね。
「なぜ、パン教室やってるのに石鹸?!」
でも、私の中では繋がってるんです。
今日はその話をしますね。
微生物が好きな方はきっと共感してもらえるはずです。笑
「パン作りで石鹸は使いたくない」
最初に石鹸を意識したのは、ある自家製酵母パン屋さんに訪問したときでした。
そのパン屋さん(小麦パン)では、麹から起こす酒種酵母や、レーズン種などを使用されていました。
ある時、店主さんが
「石鹸は菌を殺してしまうから、あまり使いたくないんだよね」
そうおっしゃっていたんです。

↑これは私が手作りしたコールドプロセス石鹸
その時は、え!と驚くと同時に、
確かに、自家製酵母は自然界の野生酵母を培養する、
どこまで生かして、どこで死滅させるか
ここが大事なんだな。
とぼんやり思っていました。
子どもたちがアトピー性皮膚炎に
私には、3歳と6歳の子どもがいるのですが、実はずっと肌トラブルに悩まされていました。
肌がカサカサしていて、「かゆい」と言って掻きむしるのです。
病院に行くと、
「乾燥です。ステロイドのクリームと、保湿剤をあげます」
といわれ、処方され、塗るとおさまります。
でも、塗るのをやめると、またカサカサして、掻きむしる・・・それの繰り返しでした。


ある日、皮膚科を受診したとき、とうとう
「アトピー性皮膚炎」
と診断されました。
診断されたとき、正直驚くことはなく、どちらかというと、
やっぱり。
そう思いました。
なんとなくそんな気はしていましたが、受け入れたくなかったんだと思います。
そして、さらに皮膚科の先生から、こう言われました。
「完治はしない。塗るのをやめて、またカサカサしたら塗るの。対処療法しかないのよ。」
そうなのか、、、完治しないのか。。。
そこでようやく自分に火がつきました。
石鹸、洗剤を見直す
元々子どもたちには、
食材は生産者さんが見えるものを選び、添加物をなるべく避け、調味料は無添加、もしくは手作り発酵調味料を使った食事
を作ってきました。
なので、一旦これ以上の食事変換はしない。
だとすると、変えられるのものは?
色々と本を読んだり、調べたりして、1つ気になったのが、
石鹸・洗剤
でした。

本を読む中で、
☑︎合成洗剤を使うとアトピーになる子がいる
☑︎合成洗剤には、自然に分解されない成分が含まれる
ということを知りました。
また、これまで使っていた固形石鹸は、合成界面活性剤不使用・無添加石けんだったのですが、
保湿成分が少なく、洗浄力が高め
のものだったことがわかりました。

どんな油を使って、どうやって作るのか
石けん、洗剤も主成分は油です。
まずは、家中の洗剤、石けんの成分を見てまわりました。
これまで気にしてこなかったのですが、使っていた石けんや洗剤の多くに、自然に分解されない成分が含まれていました。
自家製酵母の教室をしているのに・・・
自然や菌との共生を大事にしているのに・・・
自然に分解されない洗剤を使っていいのか?(いやいけない)
無農薬、有機栽培などの食材を選ベば、それだけでサステナブルと言えるのか?(いや違う)
石けんについても、
大量生産(石鹸素地を使って機械で練り直して作られるタイプ)だと、その工程で天然のグリセリン(油分)が分離されるのか。
だから、なんとなく突っ張る感じがしてたんだな。
油の種類によっても、保湿効果を高めることもできるのか!
油選び、これはパン作りと一緒だ!
自分の中で、選びたい、使いたい石けん・洗剤像が見えてきました。
手作り・自然分解される・菌と共存
自家製酵母のパン屋さんがおっしゃられていたように、
「石けんは菌を殺します」。
それは、私が大事に考えている「酵母菌」「乳酸菌」などをもです。
でも、石けんや洗剤が自然に分解され、海に帰る。そしてまた、酵母菌や乳酸菌などの菌が増える環境になる。
「自家製酵母」と「石けん」。
一見、相反するように思えますが、
循環
しているのです。
そして、「手作り」というのも大きな点で、
機械練りではなく、「手作業」だからこそ
☑︎天然由来のグリセリン(保湿成分)が残る=非加熱
☑︎作り手の思いを受け取る
ことができます。
作り手の思いを感じ、
菌と共存し、
循環を感じる。
そんな石けんが欲しい!
こんな経緯で石けんを作ることに決めました。
ここまで聞くと、なんとなく
「手作り石けんなら、どれでもいいんじゃない?」
と思われるかもしれません。
じゃあ、どんな石けんを具体的に作るのか?は、長くなるので、また別の機会にお話ししますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました⭐︎

