CONCEPT
コンセプト
MISSION・VISION
ミッション・ビジョン
Concept
シンプリーキッチン®︎は
フルーツ種を使った
グルテンフリーパン教室です。
当教室では、市販のイーストは使わず、
フルーツや野菜などに
付着する野生酵母を自家培養して、
グルテンフリーパンを作ります。

人と同じように、
全く同じものが存在しない食材たち。
「今日の酵母の調子はどうかな?
ちょっと見ておこう。」
「あ〜、苺の時期が終わる。夏が来るなあ。
甘酸っぱい、
甘夏で酵母を起こそうかな。
どんなパンにしようかな。」
酵母作り、パン作りを通して、季節の移り変わりを感じ、
酵母から作りたいパンを想像します。
人と同じように、
忙しい日々の中でも、酵母を育てる瓶を眺めるとどこか癒され、 繊細、だけど力強くパンを膨らませてくれる酵母たちを、時間をかけて自分で育てる、心と素材が発酵していく時間。
全く同じものが存在しない食材たち。
そこから生み出される、
唯一無二の香り豊かなグルテンフリーパン。
できあがったパンを食べると、心も体も豊かになります。
四季折々のフルーツや野菜など、旬の食材から酵母を起こし、 自然の恵みに寄り添いながら、
食や暮らしを豊かにする
そんな教室です。

私たちの使命
MISSON
私たちのパン作りは、
「ふくらませる」だけじゃなく、
「ひろげていく」ことでもある。
自家培養酵母と米(米粉)を通して、
土を守る農家さんや、
お米に関わる人たちの想いを受け取り、
食べることで地域や環境に
やさしい選択ができる暮らしを届けていきます。
自分が満たされるだけでなく、
次の誰かのことまで思えるような。
そんなパンと、人と、循環を、
育てています。
目指す未来
VISION
素材と人と環境が、
やさしく循環する社会をつくる。
自然に寄り添い、つくる人と食べる人、未来をつなぐ選択が当たり前になる世界へ。
子どもたちが大人になっても、そしてその先も。やさしく循環する社会を育てていきたいと考えています。

抱える課題
PROBLEM
Problem01
経済成長を最優先した農業政策の影響
高度経済成長期以降、日本の農業は効率化と大量生産を追求し、農薬や化学肥料の使用が一般的となりました。 これにより、土壌や水質への影響、環境への負荷が増大しています。
また、1970年代から続いた減反政策は、農家の経営自由度を制限し、結果として農業の競争力低下を招きました。 その結果、主食である米の自給率も低下し、輸入に依存せざるを得ない状況が続いています。
※出典:J-STAGE、SmartAgri、Canon CIGS、日本共産党の公開資料をもとに作成
Problem02
農業従事者の減少と高齢化
農業従事者数は約60年間で約6分の1に減少し、平均年齢は2021年時点で67.9歳と高齢化が進んでいます。
※出典:農林水産省の統計資料(農業構造動態調査・センサス)をもとに作成
Problem03
消費者の意識と流通の課題
現代の食卓には、産地や栽培方法が不明確な加工食品が多く並び、流通経路の不透明さが問題となっています。
消費者の知識不足も相まって、食の安全性や環境への配慮が後回しにされがちです。
※出典:日本政策金融公庫および農林中央金庫による消費者意識調査をもとに作成
①②③のことから、
「食べること」について、
「学び・つながり・選ぶ力」が重要
と考えています。
私たちだから届けられること
WHY US?
無農薬や低農薬の
フルーツでなければ
うまく育たない
私が“サステナブル”や“エシカル”という価値観に関心を持ったのは、
自家培養酵母、特にフルーツ種を育てる中で、
「無農薬や低農薬のフルーツでなければうまく育たない」と知ったことがきっかけでした。
私自身、これまで慣行栽培の野菜が当たり前の環境で育ち、農薬について深く考えることはありませんでした。
でも、「無農薬じゃないと酵母が起きにくい」現実に直面したとき、
農薬とは何か? 肥料とは?という素朴な疑問が芽生えました。
調べていくうちに、酵母はフルーツに付着する菌だけでなく、空気中の菌にも影響されることを知りました。
「新築の家では酵母が育ちにくい」「麹づくりをしている人によって酵母液の味が違う」など、
微生物の世界が、空気や環境に強く結びついていることを感じたのです。

空気の質=大気環境のこと、
つまり“環境問題”に目が向くように
そうなると自然と、“空気の質=大気環境のこと”、
つまり“環境問題”に目が向くようになりました。
また、受講者さんの中には、グルテンフリーを実践している方や、
農家さんから直接お米や野菜を買っている方が多く、
「健康」「素材」「つくり手」を重視する価値観があることを実感しました。
そうした方々と向き合う中で、私の中に確信が生まれました。
パン作りで本当に伝えたいのは、作り方やテクニックではなく、
その“先”にあること――
どんな素材を選ぶか、誰とつながるか、どう生きていたいか、ということだと。

「作り方」よりも「生き方」を
共に考えたい
酵母を育てるという行為は、素材と菌と環境、すべての関係性に向き合うこと。
私はこのフルーツ種を、小麦と米粉の両方から見つめ、育ててきました。
小麦と米粉では、グルテンの有無だけでなく、合うフルーツの種類も違います。
経験を通して“粉と酵母の相性”を感覚としても理解しています。
また、感覚だけでなく、理論的にも立証しようと進めています。
このように、酵母そのものに対する深い愛着と、素材を横断して学んできた経験は、
どちらか一方だけでは得られなかった“感覚と知識の融合”です。

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